雑記帳

2021年2月15日

 忘れた頃にやって来るのは天災ばかりではなく、病気とか死もいつ来るか分かりません。そうしたものに備えることは、どう生きるかということでもあると思います。いつ何が起こるのか分かりませんから、本当に大事だと思うことは、先延ばしせずにやることが肝要だと思います。
 “禍福は糾(あざな)える縄の如(ごと)し”と言います。またカール・オルフの《カルミナ・ブラーナ》には次のような歌詞があります。

まったく呪わしいこの人生は、 / 意地悪な目つきをすると思えば、 / 今度はまた愛想よくして見せる。 / ふざけた気持ちで、 / ときには窮乏を、 / ときには権力を、 / 氷のように融き消して見せる。(呉茂一訳)

 “たまたま”うれしい出来事が続くこともあるでしょうし、“たまたま”悪い出来事が続くこともあると思います。それでツキがまわってきたなんて思わない方がいいし、逆に運の悪さをいくら嘆いてみてもしょうがないような気がします。くるくる回転する運命の輪から抜け出せるのかは分からないですけれども、そうしたものに囚(とら)われないで、やるべきことをやる意志の強さを養いたいです。