雑記帳

2020年6月10日

 病院に行くほどではないけれども、なんとなく調子が悪いというときに、漢方薬を飲むことがあります。不調の代表格はやっぱり風邪で、最初に試した漢方薬は有名な葛根湯でした。それから少し漢方薬に興味を持つようになり、何種類か買って試してみて、今でも愛飲? している漢方薬の一つに、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)があります。
 風邪っぽい症状が出るたびに葛根湯を飲んでいたのですが、(漠然とした言い方で申し訳ないのですが)なんとなく合わないような気がして、他にいい漢方薬はないかなと探していました。調べていくうちに自分には麻黄附子細辛湯の方が合っているような気がして飲み始めました。あの苦みがいいのか分かりませんが、心も体も引き締まるというか、飲んだ後の気分がいいんですよね。寒気とか喉の違和感、鼻水などの症状が出たときにすぐ飲むと、効き目をよく実感できます。
 配合されている生薬がそのまま名前になっていて、麻黄は風邪の漢方薬によく使われているそうで、葛根湯や麻黄湯などにも入っています。附子は猛毒で知られるトリカブトの根っこなんだそうです。ケチな主人が召使いたちに、黒砂糖の入った桶の中身を猛毒が入っていると偽る『附子(ぶす)』という狂言がありますが、もちろん漢方薬に配合されているものは加工されて無毒化されています。そうは分かっていても、はじめの何回かはおっかなびっくり飲んだのを覚えています。最後の細辛も、風邪薬に配合されることの多い生薬だそうです。
 今はこういう時期ですから、おちおち風邪も引けません。漢方薬は頻度は少ないと言われますが副作用はありますし、麻黄附子細辛湯にも注意が必要な生薬が配合されています。漢方薬を上手に使いながら、体を冷やさないように注意したいと思います。