今まで意識したことがなかったのですが、HTMLとスタイルシート(構造とデザイン)を分離すると、確かに管理・修正しやすくていいですね。今はまだその恩恵を感じにくいですが、たとえば将来、ページ数が増えていったときに、ちょっと見た目を変えたいなとなったときは、各ページのHTMLを一つ一つ修正しなくても共通で参照しているスタイルシートを書き直すだけで済むのですから、すごく楽です。
以前サイトを作ったときはそんなことを意識しないどころか、スタイルシートを使わず、HTML(とJavaScript)だけで作っていました。自分だけでなく、他の個人サイトもそんなところが多かったのではないでしょうか。労力も大きく、制約も多かったですけれども、個性的なサイトもたくさんあったように思います。今でも覚えているのは、おそらくプロのデザイナーさんが制作された、とあるゲームのファンサイトです。今でも保存しなかったのを後悔しているくらい、印象的なサイトでした。
今となっては当たり前なのかもしれませんけど、マウスポインターをリンクになっている画像の上に合わせると、ぼかしの入った画像に切り替わったり(onMouseOver
、onMouseOut
)、table
タグで細い線を作ったり(確かtable
タグで二重に囲って作っていたと思います)……と、機能的にもデザイン的にも面白いサイトでした。ただ、そのころはダイヤルアップ接続の“ナローバンド”の時代でしたので、サイトの表示をするのにめちゃくちゃ時間がかかったのを覚えています(画像の読み込みに失敗したり……とか)。
そういう素敵なサイトを参考にしながら――もっと直接的な表現をすれば“パクって”、サイト作りをしていました。ただ、そうして作ったサイトは、新しく作り直した方がマシと思えるくらい、修正がめんどくさかったです。しまいにはコンテンツのことなんかほったらかしになって、サイト作りそのものが目的になっていました。完全に自己満足の世界ですけれども、それはそれで楽しかったですし、いろいろ勉強になったと思います。ブラウザで動的なサイトを作るのに必要なJavaScript、JavaScriptだけでは実現できないサーバで処理してクライアントにその結果を返す仕組み(CGIやSSI)を作るのに必要なPerlを勉強したり、また自宅サーバに手を出したりもしていました。▲