液晶画面のサイズも大きくなるのならともかく、サイズが同じままで解像度が上がっていくのは、より精細な表示ができるからなんでしょうね。ノートパソコンの液晶パネルの交換を通して、そのことはよく分かりましたし、この次にThinkPadを買うときはWQHD(2560×1440)にしようと決めています。計算上は拡大率を200%に設定すれば、見た目の解像度が1280×720になるので、今と大きく変わることはないはず……と思っています。
画面の精細さをあらわす単位としてppi(Pixels per inch)というのがあり、1インチあたりのピクセルの数を表現したものだそうです。たとえば14インチ、FHD(1920×1080)の場合ですと、14インチというのは画面の対角線の長さですから、横のサイズをXインチ、縦をYインチとすると、142 = X2 + Y2(三平方の定理)となります。またXとYの比は解像度の比と等しいとみなすと、X : Y = 1920 : 1080となります。これから横のサイズXはおよそ12.2インチ、縦のサイズYは6.9インチとなります。ppiは1インチあたりのピクセル数ですから、横、縦のサイズそれぞれについて求めてみると、両方ともおよそ157ppiとなります。この数字が大きければ大きいほど、1インチあたりのピクセル数が多いということですから、より高精細な画面ということができるわけですね。
ただ肉眼には限界があって、ある数値以上になると見分けがつかなくなるそうです(一説には30cmで300ppiとも)。画面に近寄れば近寄るほど小さな粗が気になり、逆に離れて見れば気にならなくなるように、見る距離によってもその値が変わってくるそうです。▲